動物実験反対のためなら千回でも: 人道的な安全性試験を推進するラッシュとXCellR8

ラッシュは創立以来、化粧品のための動物実験に反対しており、地球上から動物実験がなくなることを目指し、積極的に活動しています。その一つとして、より正確で人道的な安全性試験方法の研究開発に投資をしています。今週、細胞培養技術の研究をするラッシュのパートナー、XCellR8(エクセレレイト)社が記念すべき1000個目の商品の安全性試験を実施しました。

ラッシュとXCellR8社の関係は、2013年に遡ります。この革新的な化粧品の安全性・有効性試験を提供する企業は、Lush Prize 2013のトレーニング部門の受賞者に選出され、25,000ポンドの賞金を勝ち取りました。Lush Prizeを通して、同企業の取り組みを知ったラッシュは、XCellR8社に商品の安全試験を委託しました。

それ以来、XCellR8は多くの既存試験について学び、新たな試験を開発し、動物由来の素材を使用しない安全性試験方法は世界の規制当局からも認知を得ました。

EU圏内では、既に化粧品に使われる原材料に対して動物実験は行われませんが、原材料の製造会社が提出する安全データシートは、未だに過去に行われた動物実験を元にした古いデータに依存しています。

ラッシュはヒト細胞培養や、皮膚や目の再構築モデルを元にした先進的な安全性試験を使うことにおいて、道を切り開いています。こうした試験は動物を使わないだけではなく、人間への健康影響に対し、時代遅れの動物を使用した方法よりも正確な予測が可能になります。

ラッシュのディレクター、カール・バイグレイブはこう語ります。

「1970年代、試験に利用される前のラボにおける動物たちの扱われ方に懸念が持ち上がりました。それが、動物実験廃止キャンペーン、世論喚起、市民の激しい抗議、動物実験禁止の法律導入へと変遷してきました。そして代替法の開発、合法化、規制の受け入れにつながっていきました。化粧品業界において、動物実験代替法はまだ普及しておらず、2013年にXCellR8がLush Prizeで受賞を受けたことは、この事実を物語っています。十分に代替法が実用されていないことから、同企業はトレーニングを行っていました。ただ、それ以降彼らの試験部門が急速に大きくなっていったのを目にでき、嬉しく思います。」

「原材料のサプライヤーから安全データシートを受け取るたび、大概はオンラインでダウンロードされた動物実験のデータが入っていることをストレスに感じていました。我々はそんなデータに頼る以上のことをしなくていけないのです。だから、様々な代替法を使って、全ての原材料をテストすることで、代替法のデータを積み上げ、使用する原材料のことをより良く知り、知識をもってサプライヤーにも代替法の使用を勧めることができます。動物由来の物を全く使わない試験で、ラッシュの全原材料をテストすることが私たちの大志です。他社にも同じようにしてもらうことで昔の試験結果ではなく、より正確で容認できる情報が載った安全データシートを完成させることができます。」

XCellR8の動物由来のものを一切使用しないアプローチは、ラッシュが協働する上で重要な原動力であり、非常に先駆的なアプローチです。多くの非動物試験では、動物の細胞株や動物由来の製品がまだ使われており、ラッシュとXCellR8はこれを真の非動物試験だとは考えていません。XCellR8は人間の細胞株を使うアプローチを開拓し、日々使用されるあらゆる非動物試験に大きな進歩をもたらしました。代替法を研究ステージから「現実の」適用まで動かしたのです。このプロセスで得られた経験や知識は、業界全体に利益をもたらします。

XCellR8とラッシュは、サプライヤーが自ら最新の安全性確認方法を使い、非動物安全性試験をするよう背中を押す支援プログラムを運営しています。これで時間と共に、安全データシートには現代科学に沿った、人間をベースにした安全情報が載るようになります。

・ラッシュの動物実験反対ポリシー(non-animal testing policy)についてはこちら(準備中)
安全性試験についての詳細はこちら(準備中)
Lush Prize(ラッシュプライズ)についての詳細はこちら(準備中)

ホームページ - 動物実験反対のためなら千回でも: 人道的な安全性試験を推進するラッシュとXCellR8