原材料
(スチレン/アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー
ベネフィット
Synthetic
スチレン、アクリレーツ、メタクリル酸アンモニウムから作られるコポリマーは耐水性のある皮膜形成剤です。ブチレングリコールとラウレス硫酸ナトリウムと混合することで、メイクアップ商品に必要な粘着力や接着力をもたらしてくれます。
コポリマーはその防水性により、ベースメイクなどが水で洗い流されないよう、お肌に薄く柔軟な膜を作ってくれます。
オンラインで検索すると、時々コポリマーがプラスチックとして言及されていることがあります。プラスチックの種類によっては、正式な定義のないものもあります。「スチレン/アクリル酸/メタクリル酸アンモニウムコポリマー」をプラスチックとして定義するべきか否かに関しては議論がなされています。ポリビニルピロリドン(PVP)という成分についても似たような定義がされていますが、「プラスチック」という単語に行きつくような成分に関して、ラッシュでも現在厳密に精査をしているところです。
一般的に「プラスチック」という時はタッパーのような硬質プラスチックを指し、硬質プラスチックの小さな粒子を「マイクロプラスチック」と呼びます。マイクロプラスチックは細かすぎるため下水道システムを通り抜け海に流れ生分解することはなく、ゴミとして残ります。
ポリマーは固体のプラスチックではなく、液体に溶解した状態で使用します。PVPは水溶性、スチレン/アクリル酸/メタクリル酸アンモニウムコポリマーは油溶性です。
2つとも液体であるため、マイクロプラスチックと同様に捉えられておらず、海洋または淡水への影響もまだ充分に解明されていません。生分解性に関するデータはまだ不足していて、調査が難航していることは私たちの大きな懸念事項であり、引き続き新しい情報やこの成分の代替品となりうる天然の化合物がでてこないか目を光らせています。
これらの理由により、私たちのメイクにポリマーを配合することに関しては議論を重ねてきました。現時点ではお客様の望む品質を実現できるような代替え成分はありません。そのため、私たちの倫理観になるべく近く、きちんと機能する商品を作るために、PVPとスチレン/アクリル酸/メタクリル酸アンモニウムコポリマーを使用しています。この2つの成分を一緒に使えば、メイク商品が目元やお肌に、滑ったりにじんだりすることなく期待どおりの仕上がりが実現するのです。