チョウジ葉油

原材料

チョウジ葉油

Eugenia caryophyllus

ベネフィット

Natural

目にするとこの多いチョウジの花蕾(クローブバッド)は、チョウジノキの芳しい花を乾燥させたものです。蕾が開く前に収穫し、太陽の元で48時間乾燥させると色は茶色にが変わっていきます。

チョウジノキはフトモモ科に属する熱帯性常緑樹で、その木は樹齢90年にもなります。毎年360kgから1,450㎏のクローブバットを収穫することができ、150円相当のスパイスを製造するのには5,000~7,000個の乾燥させたクローブが必要といわれています。

「Clove」という英語名は、“釘”という意味のラテン語「Clavus」が語源になっていて、チョウジの花蕾が釘の形に似ていることからきています。日本で丁子と書くのは「釘」と「丁」が中国では同義語だからです。

チョウジノキはスパイスの島として当時は知られていたインドネシアのモルッカ諸島が原産だといわれています。紀元前100年~200年には中国相手に取引されていました。その後、オランダ人によって栽培され、様々な国の海賊の手によって西インド諸島やモーリシャス諸島に密輸されていました。非常に高価なスパイスだったため、何世紀にも及びその利権をめぐる戦いが続きました。

現在はマダガスカル、タンザニア、インドネシアでも生産されています。世界で生産されるチョウジの大部分はインドネシア特有の丁子タバコに使用されています。

チョウジはスパイシーで温かい香りを放つとともに、循環の促進、防腐性にも優れていると言われています。また、菌の働きを抑えるためにフットケア商品によく活用されている原材料のひとつです。

漢方薬を含む生薬に使われることも多く、最初に漢方薬の世界に登場したのは西暦600年頃と言われています。また、口内のケアとしても古くから親しまれていて、ヨーロッパでは歯痛を和らげるために使用されていたり、中国では皇帝と対面する時にチョウジを口の中にいれておき口臭エチケットとして使用されていたりしたそうです。  

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