サンケア対策へのラッシュ流アプローチ

サンスクリーンについて知っておくべきこと

ラッシュのサンケア商品が復活しました。ラッシュがサンケア商品の販売から離れている数年の間に、様々な媒体で様々なアドバイスが拡散されていたのもあり、特にサンスクリーン(日焼け止め)への関心はピークに達しているようです。年齢を重ねても健やかなお肌を保つために、毎日サンスクリーンを塗る必要はあるのでしょうか? また、室内でもサンスクリーンを塗った方がいいのでしょうか? ラッシュの共同創立者であるヘレン・アンブロッセンがあらゆるニーズに応えるサンケア商品の開発について論じます。

過去数十年を振り返ると、サンオイルを塗っていた私たちは、SPF(※1)が表示されているサンスクリーンを一心にお肌に塗り込むようになりました。

※1 「Sun Protection Factor」の略で、お肌が赤くなる日焼け・サンバーンの原因になる紫外線B波(UVB)を防ぐ指標です。

紫外線を遮断する「ゼロ・サン」のトレンドに逆行

ここで、ラッシュの共同創立者であるヘレンの登場です。彼女はラッシュの顧客への効果的なサンケア商品の提供にとどまらず、必要な時に正確なアドバイスを行えるように熱心に取り組んでいます。

「1日分の保湿剤にサンスクリーン成分を1~2種類入れるのはとても簡単です。美容業界内でもそのようにしている企業はあります。しかし、私たちは日中のスキンケアとサンケアを混合してはいけないと考えています。また、サンケア商品を季節限定販売にすることで、冬の間に不要な商品を顧客に売らずに済みます。ただし、年間を通じて紫外線レベルが高い地域ではニーズに応じてサンケア商品の販売をいつでも可能にし、そのような地域へ旅行に行く予定の顧客にはオンラインで購入できるようにしています。」と、彼女は語ってくれました。この考えは、美容業界の他の企業とは明らかに異なるスタンスです。

サンスクリーンを賢く使うべき理由とは?

ヘレンが懸念しているのは、サンスクリーンの不必要な使用は地球環境に害を及ぼし、人間の健康にも悪影響を与える可能性があるということです。「サンスクリーンの主な機能は『日焼けの予防』ですが、美容業界は冬でも『サンスクリーンは日常の必需品である』というメッセージの提唱に夢中になっています。これは不必要であり、一年中紫外線量が多い地域に住んでいるならともかく、それ以外の大多数の人にとっては有害になる場合も。日光による紫外線曝露ゼロを目指すべきではありません。気候やライフスタイル、紫外線の影響を受けやすい疾患の有無などを考慮せず、やみくもに一年中紫外線からお肌を守らなければならないという考え方は見直した方がいいでしょう。私たちは紫外線曝露による有益な影響と有害な影響をどのように管理するかバランスを確立すべきです。」

ヘレンはサンスクリーンのメリットとデメリットを比較検討しなくてはと考えていました。彼女とマーク・コンスタンティン(ラッシュ共同創立者)は何十年もの間、サンスクリーンが重要な公衆衛生対策であることを承知していましたが、地球環境への影響や人間の健康に対する潜在的な副作用を懸念し、サンスクリーンを開発するかどうか議論を重ねていたのです。ありがたいことに、動物を犠牲にしないラボ・XcellR8によって行われる高度なin vitroテスト(※3)のおかげで彼女は現在自信を持って商品開発を行えるようになりました。

「ヒト皮膚の培養細胞でサンスクリーンをテストした結果、動物実験のデータよりも人間の曝露に関する詳しいデータが得られました。これはラッシュのサンケア商品がお肌に影響が少ないことを意味します。そして、私たちは完全に動物を使わない方法でテストを実施できました。」と、彼女は説明してくれました。

※3 「試験管内で」という意味で、試験管や培養器などの中でヒト皮膚の培養細胞を用いて体内と同様の環境を人工的に作り、物質の反応を検出する実験を指します。

お気に入りのサンスクリーンを見つけて、たっぷり塗りましょう

ヘレンはラッシュの顧客が必要な時に惜しみなくお肌に塗れるよう、使い心地のよいサンスクリーンの開発に熱中しています。

『ザ サンブロック』(SPF30)は、シャワータイムに使用できるように開発された、合成保存料に頼らずに商品の保存効果を高めた「セルフプリザービング処方」の固形タイプサンスクリーン。お出かけ前に、うっかり日焼けしやすいお肌の露出部分もくまなくカバーします。

『パウダード サンシャイン』(SPF15)は、サラッとした使い心地のパウダータイプサンスクリーンで、サンスクリーンのベタつき感が苦手な方におすすめです。

『ミリオンダラーサンクリーム』(SPF30)には、スキンコンディションを整える良質な原材料と光を反射させるリフレクターに似た働きをするピグメント(カラー)が含まれており、繊細に輝くみずみずしいお肌に仕上げます。

これらの商品は「今後、ラッシュのサンスクリーンが次々と登場するかも」と予感させるものであり、今回の開発でヘレンはSPFの数値と同じくらい使いやすさを重視すべきだと痛感したそうです。

「みなさんはサンスクリーンの使用量をご存じでしょうか? 実は、想定より使用量が少なく、紫外線からお肌を守っているつもりの人が多いんです。ラッシュの顧客には、お気に入りのサンスクリーンを見つけてお肌にたっぷり塗ってほしい(定期的な塗り直しも忘れずに!)。さらに、日傘や帽子などを併用して、お肌を紫外線からしっかり守ってくださいと心から伝えたいです。」と、彼女は言います。

サンスクリーンのニーズに応える方法とは?

サンケアに万能のアプローチはありませんが、一人ひとりのニーズになるべく応えるためのポイントがあります。サンスクリーンの必要量を決めるには、どこにいるか、季節、どのくらい屋外にいる予定か、そして日光に対する感受性(フォトスキンタイプ)を考慮する必要があります。晴れた休日だと、日傘や帽子を使用したり、何かを羽織ったりするなら、日中はSPF30と表示されたサンスクリーンで十分でしょう。赤道に近い場所になるほど、行動や服装、日陰の有無など年間を通してサンスクリーンについていろいろ考えを巡らせないといけません。

私たちは誰もが紫外線によって日焼けをしたり、お肌に何らかのダメージを受けたりする可能性があります。しかし、その影響は肌色によって異なります。

一般論として、黒人は白人に比べて紫外線曝露に対する感受性が約7~10倍低いです。そして、個人的な感受性は皮膚内のユーメラニンとフェオメラニン(メラニンはこの2種に分けられる)の比率によって異なります。ただし、肌色が濃い人でも紫外線に長時間さらされると火傷する可能性があるので注意を怠らないようにしてください。強い日差しの下に居続ける場合は、日陰を探して、全身をおおい、サンスクリーンを使用しましょう。

もう一つ考慮すべき点があり、人間の体に必須のビタミンDは主に紫外線に当たることで生成されるため、皮膚内のメラニン色素が紫外線をブロックしてしまう黒人はビタミンD欠乏症のリスクが高いということです。同じ量のビタミンDを生成するには、肌色が薄い人よりも長く紫外線に当たる必要があるため、特に北欧に住んでいる場合は肌色が濃い人にサンスクリーンの使用を過度に推奨すべきではありません。

日焼けのサインを知りましょう

「これ以上、日光にお肌をさらしてはいけない」というサインを知ることは、日焼けの回避に役立ちます。肌色が薄い人は、日焼けによりピンク色や赤色にお肌が見えます。逆に肌色が濃い人は、すぐに褐色になり、灰色がかったお肌に見えることも。そして、日焼けしたお肌は色を問わず、柔らかくなったり、ほてって熱を持ったり、皮がむけたりすることがあります。3つの防御線(日差しをさえぎる日陰、全身をおおう衣類や服飾雑貨、紫外線を防御するサンスクリーン)を活用してお肌を保護し、日焼けや紫外線による乾燥トラブルのリスクを軽減しましょう。

サンスクリーンには公衆衛生上の真の役割があります。適切に塗布し、太陽の下で賢明に行動すれば、日焼けを防ぐことができます。しかし、サンスクリーンを不必要に使用すると、ビタミン D の生成が損なわれる可能性があり、接触皮膚炎(かゆみや赤みなど)や化学物質の体内吸収も報告されています。また、遊泳者が塗るサンスクリーンが直接もしくは洗い流した海への排水によって、サンゴ礁や海洋生物にダメージを与える地球環境上の懸念があるのも事実です。したがって、サンスクリーンは人間と地球環境の両方に有害な影響を与える可能性があり、そのため使用にはバランスを取るのが大切。それは、サンスクリーンを使わないのではなく、必要な時に適度に使用するということです。また、屋内ではサンスクリーンを塗る必要はありません。建物内で浴びる紫外線量は、温室で作業しない限り微量です。

あなたのお肌、お財布、そして地球環境にとって朗報。

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