紫外線防止剤

原材料

紫外線防止剤

あなたのお肌を健やかに保つには、自然の力のみならず、サイエンスの力も時に必要だとラッシュは考えています。そして、化粧品のための動物実験をしなくても、科学的な視点からアプローチしたサンケア商品の開発は可能です。

UVフィルター(紫外線防止剤)とは?

「泥の中をはい回る子豚を見たことはあるかい?」と、ザ・ビートルズのギタリスト・ジョージ・ハリスンがある曲の中で尋ねているのをご存知ですか? 豚は全身を長い毛で覆われていないため、別の方法で日光(紫外線)からお肌を守る必要があります。そこで豚たちは、少しお行儀が悪いですが、歌詞の通りに泥浴びをするのです。

人間は長い歴史の中で、この豚の生態をヒントに米ぬかやジャスミンなど多くの自然由来成分を日焼け止めに試してきました。しかし、人間が導き出した第一の紫外線対策は、社会的に問題がないギリギリまで日光の下で過ごす時間を減らす「行動」を適応させること。スペインの有名な習慣「シエスタ」も日光を回避する対策の一つです。

あらゆることが解明された今日でさえ、自然由来成分だけで十分な効果があり、塗布後の仕上がりがきれいな紫外線防止剤の開発は困難を極めます。19世紀における化学合成(※)の出現は、より優れた有機系紫外線防止剤の開発に役立ってきました。1930年代には世界初の日焼け止め製品が販売されていましたが、このカテゴリーの製品が広く普及したのはかなり後の1980年代に入ってからです。

※ シンプルな素材から新しい複雑な素材を作り出す反応。

紫外線の「UVA」と「UVB」の違いは? お肌にどのように影響するの?

夏が近づくとよく耳にする「紫外線」とは、太陽から地表に届く日光に含まれる成分の中で、波長が短いものを指します。地球上の生物にとって不可欠な紫外線ですが、皮膚にダメージを与える可能性もある厄介な一面も。紫外線は波長の長さによって主にUVAとUVBに分けられ、それぞれ異なる影響を及ぼします。UVAは皮膚の深い部分を攻撃し、UVBは赤みやほてりを引き起こすのがよく知られているダメージです。しかし忘れてはならないのが、どちらの波長も皮膚がんや光ダメージの原因になり得るので、日光の浴び過ぎは避ける必要があります。

日焼け止め製品に含まれる有機系紫外線吸収剤は、紫外線を自ら吸収して皮膚に到達しないようにする成分です。日焼け止め製品は紫外線を吸収すればするほど劣化するため、定期的に塗り直さなければなりません。日焼け止めの塗り直しは、水泳の後や、紫外線を多く浴びる場合は2時間おきに行うのが一般的です。また、塗り残しや塗りムラがないように気をつけましょう。日焼け止め製品には指標が記載されており、UVBを防御するレベル(SPF)は数字で、UVAに関して(PA)は+の数で表されています。

※ 紫外線による乾燥など。

太陽と仲良くなりましょう!

私たちは日光を遮断して過ごさないといけないのでしょうか? いいえ、日光には人間の骨、歯、筋肉を健やかに保つビタミンDの生成を促す大切な働きがあります。したがって、強い日差しを避けつつ、適度に日光を浴びるようにしたいですね。太陽の下で過ごす時は、紫外線の強さ、季節、お肌の状態などを考慮してください。日差しが強いと感じたら、衣類や帽子でお肌を覆い、日陰を歩くとよいでしょう。さらに、日焼け止め製品を塗布すれば紫外線対策はバッチリです!

ラッシュではどのような紫外線防止剤を使用しているの?

紫外線防止剤は「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に分類され、ラッシュでは下記の有機系紫外線吸収剤を日焼け止め製品に採用。有機系紫外線吸収剤は、1種類だけで 「UVA」と「UVB」の両方を防止するのが技術的に難しいので組み合わせて使用しています。

t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(UVAを吸収する成分)
メトキシケイヒ酸オクチル(UVBを吸収する成分)
オクトクリレン(UVBを吸収する成分)

「化粧品のための動物実験反対」の信念は今もこれからも変わらず

ラッシュが使用している有機系紫外線吸収剤は、過去の動物実験データに頼らず、ヒト皮膚の培養細胞で安全性試験をしています。イギリスにあるXCellR8は動物を犠牲にしないin vitro試験(※1)のみを行う研究所で、化粧品にとって重要な2つの毒性エンドポイント(※2)である遺伝毒性と皮膚感作性に焦点を当てて試験を実施。その後、ラッシュ社内でXCellR8から届いた結果と全身毒性リスクを考慮した安全性評価を行い、各サンケア製品の使用量を決定しています。

2014年にラッシュで発売された前回のサンケアシリーズは、アメリカの研究所がSPFとPAを評価。この研究所も動物を犠牲にしない方針を厳格に掲げており、ボランティアの協力を得て製品の安全性試験を行いました。

※1 試験管内での試験。
※2 危険性を判断する結果。

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